「半沢直樹2」にて柄本明さん演じる進政党幹事長、箕部啓治のモデルはいったい誰なのか?実在する政治家はいるのか?と話題になっています。
ラスボス感とタヌキおやじ感がなんとも憎たらしい最高のお芝居ですね!
この記事では箕部啓治のモデルであろう実在する、あるいはかつていた政治家について共通点とともに紹介します。
目次
箕部啓治幹事長のモデルの政治家
小沢一郎説
今でこそ立憲民主党の一議員として活動していますが、かつては自民党にて47歳の若さで幹事長になった剛腕政治家です。
『半沢直樹』では首相に土下座して国土交通大臣に子飼いの白井亜希子をゴリ押しするシーンがありますが、小沢一郎氏も首相に物言える立場にあり、モデルになった人物の一人かもしれません。
小沢一郎氏の逸話として「担ぐ神輿は軽くてパーがいい」と言ったように当時総理大臣である海部俊樹元首相を差し置いて、金丸信や竹下昇らとともに政権の実質的な権力者として影響力を与えていました。
その具体的な例としてミスター外圧と呼ばれてたアメリカのマイケル・アマコスト駐日大使は海部首相を飛び越えて小沢一郎や金丸信と直接協議することが常態化していました。
影の首相として恐れられていた過去を持っています。
仙谷由人説
民主党の菅政権時代の官房長官として実際に“影の総理”という異名を持った政治家です。
東国原英夫元宮崎県知事は『半沢直樹2』の箕部啓治のモデルは仙谷由人氏ではないかと発言しているほどです。
なぜ仙谷氏がそのように言われたのかと言えば、当時官房長官につく秘書官は通常5人程度だったのに対し10人抱えていたこと、またアジア太平洋経済協力会議で日韓首相会談で菅総理とともに陪席したことが挙げられます。
外交の弱かった菅直人首相にとって中韓外交におけるアジア重視の積極的な姿勢を持つ仙谷氏は、頼りになる人物だったことがうかがえます。
二階俊博説
菅義偉前官房長官をいち早く総理大臣に押したのは二階派の親分であり、現自民党幹事長の二階俊博氏本人です。
まさに『半沢直樹』の箕部啓治幹事長に共通点がありますね。
第8話の中でも的場一郎総理大臣に対して裏で“まるで一人で総理大臣になったつもりのようだ”というような発言をしています。
話を元に戻しますが自民党の規約を変更し総裁の任期を3選にし、首相を続けされたのも二階氏です。
一時は安部総裁の4選もあるのではないかと言っていたほどで、どれだけ党内で力を持っているかが垣間見えます。
以前、元TBSテレビ解説委員の龍崎孝さんが二階氏を“たぬきおやじ”と例えたことがありましたが、会見での受け答えなどを見ていても一筋縄ではいかない剛腕な人物であると言えます。
幹事長の仕事
幹事長の最も大きな仕事は選挙に勝つことです。
勝つために候補者を選定したり、選挙に必要な資金配分を決めるなど幹事長には絶大な権限があります。
自由民主党の場合は党のナンバーワンは総裁である菅義偉首相ですが、総理大臣の主たる仕事場は内閣(政府)です。
そのため党の実質的ナンバーワンは幹事長であり、いくら政府主導で物事を決めたくても自分を押してくれている党の意見を全く聞かなければ、反発が出ます。
そのため、総理大臣は幹事長の協力が絶対的に必要になりむげにできない存在なのです。
まとめ
さて、『半沢直樹』のラスボスである箕部啓治幹事長は一体だれがモデルなのか?について解説してきました。
あなたはどの政治家がモデルだと思いますか?
柄本明さんが演じる箕部は、いかにも本当にいそうなふてぶてしい狸おやじぶりをしています。
事実政治家は偉い人なのですが、実際に偉そうな態度をされると庶民としてはあまりいい印象を持てませんよね。
かつて小沢一郎氏が「政治は所詮、権力闘争だ」と言ったことがありますが、それくらい強い心を持っていないと務まらないのかもしれません。
悪い政治家が国民に対して頭を下げるシーンは楽しみですね。