Twitterのトレンドにて「TwitterとTikTok合併許すな」のハッシュタグが急上昇中です。
さて、TwitterもTikTokもやっていない人にとって、なぜこのワードが上がっているのかよくわからないのではないでしょうか?
TikTokが中国製アプリだから?という声が返ってきそうですが、もっと奥が深い理由があります。
この記事ではSNSを全くやらない人のために、なぜ「TwitterとTikTok合併許すな」というハッシュタグが賑わっているのか?を解説します。
目次
ツイッター民が怒っている
まず、注目してほしいのは「TwitterとTikTok合併許すな」というハッシュタグはTwitterのトレンドに上がっていることです。
Twitterを使っている人=Twitter民がタグを付けて発信していることに意味があります。
つまり端的に言えば合併してほしくないと思っているのはTwitterw利用者です。
混ぜるな危険!怒っている理由
#TwitterとTikTok合併許すな
推しがTik Tokを始めたばかりだけど
やっぱりTikTokは許せない
曲の無断転載すんな
ボカロ曲はTikTokの曲じゃないんだよ
(神絵師多いのに残念です) pic.twitter.com/F2Mo37RD3H— 虎白@イラスト垢,絵を描く雑草 (@uni_kohaku_7) August 10, 2020
では、なぜTwitterとTikTokが合併することに怒っているのか?というとTikTokの文化が持ち込まれることでTwitterの文化が壊されるのではないか?
TikTokの無断転載問題がTwitterの問題にもなり、質の低いSNSに成り下がるのではないか?などの不安を感じている人が多いからです。
混ぜるな危険!等のタグが上がっているのも個人情報の取り扱いについてなどTikTokに対する不信感の表れです。
根底にあるのはユーザー層の違い
Twitter民は文字を中心に情報収集する人達。ユーザー層はやや大人。
TikTok民は振り付けやってみたや面白ムービーを楽しむ人達。ユーザー層はJC・JK多め。
一体化してユーザー層が多岐に渡るようになると思ってるんだろうけど、カオスな状況になると思います。#TwitterとTikTok合併許すな pic.twitter.com/ounMAvAAzq
— TOMOKIN@YouTube16万人とTikTok31万人ありがとうです (@TOMOKIN_Voice) August 10, 2020
TwitterもTikTokもSNSの仲間として分類できるのですが、利用するユーザー層や用途、目的などの性質が全く異なります。
まずTwitterのユーザー層は文字による情報収集を目的としており、自分の興味のあるジャンルに属する人たちとの交流や集客のためのビジネスツールとして利用している人もいます。
もちろん、おもしろ動画などもTwitter上にはありますが、基本は140文字以内の文字でやり取りするのがTwitterの使い方です。
一方、TikTokは動画ベースです。
踊ってみたとか〇〇してみたという内容を動画によって情報発信するのが基本的な使い方。
そのため、Twitterよりも娯楽要素が強く利用者層もTwitterが幅広い年齢層なのに対し、圧倒的に10代が多いのが特徴です。
同じSNSの仲間ですが性質が全く異なるものといっても良いです。
陰キャと陽キャで表現している人もいる
Tiktok→ただの陽キャかイキリ陰キャしかいない。
Twitter→ただの陰キャかただの陽キャしかいない。混ぜると→化学反応が起こり、Facebookが復活する。
— フウフウ「音楽系YouTuber」 (@fufudesu46) August 10, 2020
- Twitter・・・陰キャラの集まり
- TikTok・・・陽キャラの集まり
ツイッターをやっている人は根暗な性格=陰キャラであり、TikTokをやっている人はポジティブな性格=陽キャラと分けている声も多く見られます。
ただ、これはTwitterはトランプ大統領が意見を発信する真面目なツールとして使っていることからもわかるように、娯楽以外の使い方もできますが、TikTokではこのような使い方は不向きです。
娯楽要素が強いTikTokが陽キャの集まりと捉えられるのはある意味仕方ないといえます。
顔出しや実名登録などFacebookやインスタも顔出し要素はありますが、どちらかというとTwitterも含めこれらは大人が使うSNSなのに対し、TikTokは若い子だけが積極的に利用しているイメージが強いことが合併に抵抗を持たれる所以でしょう。
まとめ
先日、「検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグが急上昇したことで黒川前検事長の定年延長問題がワイドショーなどメディアでも大きく取り上げられましたが、今回も同様にある種の民意の表れです。
ツイッター民にとって今まで醸成してきた文化がTikTokとの合流によって、全く別のものになってしまうのではないか?質の悪いSNSになってしまうのではないかとても警戒しています。
そしてなんといっても私たちの個人情報の取り扱いについての不安です。
個人情報保護が浸透してきている日本ではやはり馴染まないのではないでしょうか。
アメリカと中国の争いに巻き込まれてしまったTikTok利用者とTwitter利用者ですが、なんとかうまい形でまとまってもらいたいものです。