自民党安倍派による裏金問題のシステムを構築した“黒幕”とも噂される、元内閣総理大臣の森喜朗氏(86歳)に今、再び注目が集まっています。
そんな森喜朗氏ですが、2023年11月下旬に、妻とともに千代田区の高級老人介護施設に入居したとの報道がされました。
この記事では、森喜朗氏が住んでいる老人ホームはどこなのか？どんな暮らしをしているのか？紹介します。
千代田区で一時金1億円超の高級老人ホームはアリア一番町だけ
2024年2月3日付の日刊ゲンダイで、森喜朗元首相が入居している老人ホームについて報道されています。
ちなみに森元首相が入居している老人ホームは、皇居のお堀からもほど近い千代田区にあり、国会へも車で5分程度の立地。森元首相は妻と2人で入居しているそうで、ホームページを見ると「一時金」として1億円近い資金が必要と書かれている。
https://gendai.media/articles/-/123856?page=3
森喜朗の老人ホームアリア一番町は国会まで車で5分
アリア一番町の住所：東京都千代田区一番町10-1
国会議事堂の住所：東京都千代田区永田町１-7-１
地図で見るとこんな感じ。
皇居のお堀から近く、国会へ車で5分で行ける立地なのはアリア一番町しかありません。
実際にナビで調べたところ、アリア一番町⇔国会議事堂は6分で行き来することができます。
つまり、森喜朗元首相が入居している老人ホームは、アリア一番町で確定と言って良いでしょう。
アリア一番町の一時金（入居金）は約6000万～2億円
千代田区には高級老人ホームは３つしかなく、その中で一時金（入居金）が1億円近いのはアリア一番町しかありません。
部屋によっては一時金（入居金）だけで最高2億円もします。
実際に高級老人ホームアリア一番町のホームページを見てみると、アリア一番町には、A1～B4の部屋タイプに分かれています。
最も高級なのは広さ95.2㎡のB4タイプで、一時金は2億2千208万円。
おそらく、日刊ゲンダイが調べた一時金1億円近い資金というのは、2名利用の最低ラインであるB2タイプ(48㎡)の一時金9400万円を指していると思われます。
アリア一番町
所在地 〒102-0082東京都千代田区一番町10番1
ホームの類型 【介護付きホーム】介護付有料老人ホーム（一般型特定施設入居者生活介護）
土地建物の所有形態 事業主体非所有
構造規模 鉄筋コンクリート造 地上9階地下1階建・1棟
居住の権利形態 利用権方式
利用料の支払い方式 選択方式
居室数37室（定員46名／全室個室）
■A1～A5タイプ（30.9㎡～3８.3㎡／全28室）
■B1～B4タイプ（46.4㎡～95.2㎡／全9室）
介護にかかわる人員体制 2：1※要支援者および要介護者2名に対し、介護・看護職員を1名以上（常勤換算週40時間）
夜間帯最少人数：夜間帯（22時～翌6時）最少時は介護職員2名、看護職員1名（満床時）を配置（人数はシフト数を記載）
看護職員体制：24時間配置 看護職員（看護師または准看護師）を常勤換算（週40時間換算）で2名配置（満床時）※職員体制は、見直しなどにより変更する場合がございます。
介護保険 東京都指定特定施設入居者生活介護、
一般型特定施設入居者生活介護
入居要件 入居時自立・要支援・要介護、契約時原則満65歳以上
※記載情報は2021年4月現在のものです。
森喜朗は現在夫婦で千代田区の高級老人ホームアリア一番町に入居が最有力
フライデーと日刊ゲンダイにより、2023年11月下旬からご夫婦で老人ホームに入ったとの記事が報道されています。
「11月下旬に、ごく近しい人へ向けた手紙で『夫婦二人で老人ホームに入った。余生は静かに暮らす』と伝えているようだ。事務所も自宅も引きはらい、終活に入ったと聞く。
引用 フライデー
森元首相は今年9月ごろから、背骨の圧迫骨折のために1カ月ほど入院し、退院後は政治家のパーティーなどで、車椅子姿が目撃されている。今は妻とともに都内の高級介護施設で暮らしているという。
「施設に入居したのは1カ月ほど前のようです。親しい周辺には、『今後は連絡が取りにくくなるから』と通知があった。
引用 日刊ゲンダイ
森喜朗元首相は2023年の9月頃から10月くらいまで背骨の圧迫骨折のため、1ヶ月ほど入院していました。
そのため、退院後の11月14日の細田博之前衆議院議長のお通夜では、車椅子姿が目撃されています。
森喜朗の妻は森千恵子さんです。
森喜朗前首相の妻である森千恵子さんは、同級生のため1937年1月14日生まれの86歳。
早稲田大学教育学部出身で、国際交流を目的としたサークル「国際学友会」で森喜朗氏と知り合い、1961年に結婚。長男森祐喜氏、長女陽子氏を出産しています。
長男の森祐喜氏は、石川県議会議員を2期務めましたが、2011年7月25日に46歳の若さで死去しています。
森喜朗は腎機能低下で週3日人工透析しているが元気
2020年2月13日に文春オンラインによると、森喜朗元首相は、自身が人工透析を受けていると発言しています。
「腎機能が低下してしまって、昨年の2月から遂に人工透析だよ。週3日、病院で3時間か3時間半かけてやっている。『大変ですね』とよく言われるけれど、透析をしている時間は“休養”みたいなものなんです。どんなに前の日にオーバーワークしても、透析しながら3時間もグーグー寝れば、元気になる。ものは考えようだよ」
「文藝春秋」3月号のインタビューで、そう語るのは、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長（82）。
https://bunshun.jp/articles/-/33786
人工透析を受けているものの、2024年現在も会食に出席し、酒も飲み、夜遅くに老人ホームに帰宅することもあるそう。
森喜朗元首相は、2015年に肺がんを患い余命宣告を受けたそうですが、あれから9年経過も大変パワフルです。
「老人ホームですから、当然、外出時間などの制限があります。しかし、森元首相はお構いなしでパーティーや会食にも出席し、酒も飲むし、夜遅くに老人ホームに帰宅することもあるほど意気軒高。安倍派の議員にもよく電話が入っている。そのうち、5人衆をはじめとして“老人ホーム詣で”がはじまるかもしれない」（前出・安倍派の衆議院議員）
https://gendai.media/articles/-/123856?page=3
以下は、2023年12月17日のフライデーに掲載された、森喜朗元首相。
12月6日、1人4万円はくだらない銀座の高級ステーキ店から出てきたところ。
車椅子で玄関から出てきて、両脇を抱えられながら歩き車に乗り込んでいます。
森喜朗元首相は現在も自民党に強い影響力
政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、森喜朗氏の証言が裏金問題の全容解明につながると述べつつも、総理経験者に対して自民党は強く言えないと述べています。
元首相とはいえど86歳の一人の老人が、今もなお政権与党に強い影響力を与えているのは驚きですね。
確かに一族経営の創業者などであれば、引退後も自身の会社の経営に口を出す人はいると思います。
しかし、政治家の場合は国民から選ばれた公職ですから、引退後も政界に影響を与えるというのは、私たち一般市民には理解しがたいことです。
旧安倍派の実質的創始者、オーナーは森喜朗元首相です。
安倍派5人衆と呼ばれた元幹部議員たちは、森喜朗元首相に気に入られている人達と言われています。
下村博文氏が5人衆から外されたのは、森喜朗元首相に嫌われているからだそうで、私情による人事が行われていることに驚きます。
当初、政倫審への出席に難色を示していたのも、森喜朗元首相の意向が強く反映されていたとされており、影響力の強さが伺えますね。
森喜朗元首相は参考人招致されるのか？
2024年、自民党の裏金問題により派閥は解消され岸田政権の支持率も20%を切りました。
しかし、立憲民主党を始めとする野党勢力が脆弱のため政権交代するほどの力はありません。
ですが、だからといって裏金問題を無かったことにするのは国民の理解は得らないでしょう。真相を解明することを避けてはいけません。
政治ジャーナリストの田崎史郎氏が言うように、旧安倍派の裏金問題の真相を解明しようとすると、最終的に森喜朗元首相に辿り着きます。
そのため、政界を引退した“一般人”である森喜朗元首相から話を聞くためには、参考人招致をするしかないでしょう。
政治倫理審査会の出席は、現役の国会議員に限られているためです。
なぜ自民党旧安倍派の裏金問題が起きたのか？当時の派閥の事務総長を務めていた森喜朗元首相はいったい何を知っているのか？真相の解明が待たれます。
