NHK大河ドラマ『麒麟がくる』にて室町幕府第13代将軍足利義輝を演じている俳優の向井理さん、
お芝居が魅力的で良いとの声が多数上がっています。
なぜ向井理さんのお芝居が魅力的なのか?
そして時代劇が合っている理由についても紹介します。
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向井理の演技が魅力的【足利義輝】
https://twitter.com/nhk_kirin/status/1298817418618429441『麒麟がくる』で演じられている足利義輝の幕府が衰退している中で、自分の力不足により平和が遠のいている現実を憂う哀愁漂うお芝居が、視聴者の心を掴んでいます。
『麒麟がくる』の公式Twitterで向井さんは
『将軍家としての権威や信頼を徐々に失っていく足利家。これまでは、将軍・義輝というイメージで演じてきましたが、これからは人間・義輝をより意識して演じていきたいと思っています。そういう意味では、色々な義輝をお見せすることができれば幸いです』
とおっしゃっています。
物語の時系列の移り変わりによって、義輝の心情の移り変わりも見れるということですね。
向井理さんの演技力が魅力的なのは自身のキャラクターも生かしつつ、与えられた役の人物の心情の移り変わりまで丁寧に演じられる点だと思います。
ドラマの全体を通して見たとき、最初の義輝の心情と後半の心情は絶対に違うはずです。
きっと向井理さんは将軍の威厳が消えゆく様子を演じてくれるのだと思います。
現代劇での向井理の演技力
土曜スタジオパーク『麒麟がくる 再開SP』▽ゲスト 向井理 – NHK 関係者のインタビューを交え、足利義輝とは何者なのかを明らかにします。また向井さん自ら、室町時代末期の幕府を取り巻く状況を解説。さらに、知られざる素顔も明らかに! https://t.co/ZaImRUBijQ
— Ryusei (@ryusei7_ryusei) August 29, 2020
国民的に広く知られている向井理さんの代表作品といえば、
NHK朝の連続テレビ小説ドラマ『ゲゲゲの女房』の水木しげるさん役やTBS系『S-最後の警官-』の主演・神御蔵一號役、
池井戸潤さん原作のWOWOW『アキラとあきら』主演・階堂彬 役、
フジテレビ系『10の秘密』主演・白河圭太 役など、数々のドラマで主演を務めています。
現代劇ではシリアスなドラマへの出演が多く、また役のキャラクターも全体的にクールな感じが多いです。
途中で苦悩する様子など感情の表現や心情の変化のお芝居が素敵だと思います。
実際の向井理さんはどのような性格なのかはわかりませんが、私たち視聴者の持つ向井理さんそのもののイメージに合った役柄が多い気がします。
尾野真千子さんと共演したTBS系『サマーレスキュー〜天空の診療所〜』では無愛想なドクター役でしたし、吉岡里帆さん主演のTBS系『きみが心に棲みついた』ではドSな大学時代の先輩 星名 漣を演じ少し怖いお芝居もされていましたね。
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時代劇が合っている理由
https://twitter.com/nhk_dosta/status/1299149542739390464現代劇での出演が多い向井理さんですが、時代劇が合っています。
もちろん、現代劇のお芝居も素晴らしいのですが、まず時代劇のかつらが似合う顔立ちをされていますよね。
馬に乗っている姿や烏帽子をかぶっている画が生えます。
向井理さんと時代劇について共演者の声を紹介すると、
2019年のお正月に放送された時代劇『そろばん侍 風の市兵衛SP~天空の鷹~』で俳優の寺尾聰さんと共演されたとき、寺尾さんは向井理さんのお芝居について、
「彼が侍を演じることを嬉しく思う。彼の世代で、これほどクールでスマートに侍を演じる人はいない」
と称賛しています。
ここでも“クール”というワードが出てきますよね。
向井理さんと“クール”というワードはセットです。
また時代劇の魅力について向井理さんはこう語っています。
「現代劇と比較すると、時代劇は制限が多いように感じられるけど、僕は真逆。時代劇の方が携帯電話や監視カメラがないから、いろんなトリックが成立しやすい。今と違ってコンプライアンスがない時代なので、表現の自由度が高い。あえて今やるほうがいろんな可能性があると思います。」
今回『麒麟がくる』で向井理さんは「色々な義輝を見せられたらいい」とおっしゃっています。
向井理さんにとって時代劇は表現の自由度が高いということは、視聴者からすると向井さんのお芝居の幅の広さを体験できるジャンルのなのかもしれません。
まとめ
向井理さんの足利義輝役は長谷川博己さん演じる明智光秀よりも主役っぽオーラを感じている人もいます。
史実では足利義輝は永禄の変にて家臣の松永久通と三好三人衆らにより暗殺されてしまうのですが、ドラマ内にて永禄の変がどのように描かれるのか気になります。
最後の向井理さんのメッセージを紹介して終わります。
戦国時代を描く大河ドラマの王道といえるような作品に参加できて純粋にうれしいですし、そこで自分が少しでも役に立てればいいなと思っています。
明智光秀を主演に据えたドラマというのは、これまでになかったと思いますし、いろいろな新説がでてきて従来の光秀像が変わりつつあるなかでの今回の作品は、個人的にもとても興味があります。
足利義輝についてはその人物像を自分なりに調べてみましたが、文献や資料からの知識よりも、池端さんが掛かれた脚本から得られるイメージを何より大切にして演じたいと思っています。
義輝は塚原卜伝から免許皆伝を受けてた剣豪将軍としても知られているし、最期も壮絶な散り方をしています。
だからといって荒々しいだけの人物ではなく、臆病な面も弱い面もあったはずです。
義輝のいろいろな面を表現することで何か見えてくるものがあればいいなとおもっています。