2025年放送予定の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の主演を俳優の横浜流星さんが務めることが決まりました。
では、なぜ横浜流星さんが大河ドラマに起用されたのか?気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、横浜流星さんが大河ドラマに起用された理由、また歴代の大河ドラマの主演の抜擢された俳優さんの起用理由についても紹介します。
横浜流星が大河ドラマに選ばれた理由
制作統括の藤並英樹チーフプロデューサーが横浜流星さんを起用した理由について述べています。
「演技力もさることながら、人を引きつける力、何か心を奪われてしまう点がある」と映画や舞台で観た横浜の魅力を説明。
それだけに留まらず、横浜と携わったスタッフから、役に対して真摯かつ謙虚に向き合う姿を聞いたといい「初めてお仕事一緒にやらせていただくんですけど、表現力だけじゃなくてそれだけの人が彼についてそう言うならご一緒したいと思って」と決め手を語っていた
要約すると、以下の通り。
- 演技力
- 人を惹きつける力、心奪われる点
- 役に向き合う真摯かつ謙虚な姿勢
横浜流星さんが大河に起用された理由について詳しく解説します。
横浜流星の演技力
横浜流星さんの代表作は2019年TBS系列で放送された深田恭子さん主演「初めて恋をした日に読む話」通称“はじこい”です。
深田恭子さん演じる予備校講師春見順子と、横浜流星さん演じるピンク髪の不良高校生 由利匡平のラブコメです。
横浜流星さんの演技力として何が一番優れているのか?というと、“役の人物を生きる”ため自然体なお芝居をするところです。
よく、目の演技が上手いなどと言われるのですが、自然なお芝居の中で見られる1つの要素に過ぎず、演じている感が見られないのが特徴です。
横浜流星の人を惹きつける力・心奪われる点
横浜流星のお芝居がなぜ人を魅了するのかというと、演じる人物の心の微細な動きを表現できるからです。
そのため、見ている側は気付かないうちに心を動かされています。
具体的に作品別に挙げると、例えば出世作の「初めて恋をした日に読む話」では、片想いによる歯がゆさ。
映画「君の瞳が問いかけている」では、過去の罪を背負いながらも人を好きになることへの葛藤など、
こちらが感情移入してしまうお芝居をされます。
横浜流星の役に向き合う真摯かつ謙虚な姿勢
これは、横浜流星さんのお芝居のスタイルなのですが「演じるのではなく役を生きる」のが特徴で、
作品が終わっても役を引きずってしまうタイプとご本人がお話されています。
役に向き合う分かりやすい例として、2023年夏に公開される映画「春に散る」にてボクサーの役を演じていますが、
プロボクシングテストに合格し、C級ライセンスを取得しています。
過去の例としては、スキューバダイビングのライセンス取得、料理、和菓子、水墨画の練習など演じる役に必要なスキルを家に持ち帰って練習するほど熱心です。
また体育会系ということもあり、いつも謙虚な姿勢です。
例えば、イベントなどで登場する際は誰よりも深くお辞儀をしたり、マイクをスタッフに渡す際も両手を添えて頭を下げて返すなど、気遣いの人です。
歴代の大河!主演に選ばれた理由
タイトル | 年 | 主演 |
麒麟がくる | 2020-2021 | 長谷川博己 |
青天を衝け | 2021-2021 | 吉沢亮 |
鎌倉殿の13人THE 13 LORDS OF THE SHOGUN | 2022 | 小栗旬 |
どうする家康 | 2023 | 松本潤 |
光る君へ | 2024 | 吉高由里子 |
べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 | 2025 | 横浜流星 |
長谷川博己 麒麟が来る
制作統括の落合将さんによると
「戦国の揺籃期、壮大の叙事詩としてやりたいという中で、池端さんの中で明智が育ってきた。演出と含めどなたにお願いしようかと検討したところ、池端さんも大好きな長谷川さんになった。純粋に、光秀として演技力、存在感、旬ということも含めて長谷川さんしかいないと制作として決定した」と明かした。
要約すると、脚本家の池端俊策さんが長谷川博己さんが好きだった。
また、演技力、存在感、旬であったことが起用理由です。
吉沢亮 青天を衝け
制作統括の菓子浩さんが起用した理由を語っています。
「お札の肖像も歳をとってからのものですし、渋沢栄一というと完成された人というイメージがあると思うんです。しかし、ご本人はチャレンジを続けた人で、晩年まで若き心を持った“生涯青春”の人だったんじゃないかと。青春ということで、みずみずしくて若々しい渋沢像を作りたいと思った」と語る。
「ですから、お願いする役者さんも20代で活躍されていて、お芝居を託せる方を探していて。そのときに見つけたのが吉沢さんでした」と述懐。そんな菓子は、吉沢が出演した映画『リバーズ・エッジ』『キングダム』や舞台などを観て「高い演技力に注目していましたので、お迎えすることができて嬉しいです。吉沢さんが演じる渋沢で、パワフルでチャーミングな大河をお届けしたい」と晴れやかな顔を見せた。
要約すると、まずみずみずしくて若々しい俳優を探していた。また吉沢亮さんの高い演技力を起用理由に挙げています。
小栗旬 鎌倉殿の13人 THE 13 LORDS OF THE SHOGUN
脚本家の三谷幸喜さんがインタビューで起用理由を語っています。
テレビプロデューサー・佐久間宣行氏が、三谷幸喜氏にインタビューを行い、「(小栗旬演じる)主人公の(北条)義時は、三谷さんの中で、50話かけて描くから自分の中でグラデーションつけていくわけじゃないですか。義時のダークな部分とか、『ゴッドファーザー』のようなドンになっていく。そこは最初に決めてから小栗さんだって話になったんですか?」と配役について質問する。
三谷氏は「後半10話くらいの小栗旬が見たかったんですよね」と回答。三谷氏は「晩年の義時、絶対(小栗旬は)上手くいくはずだっていう確信があったし。若い頃の義時とかいいに決まってるんですよ。わかってますから。衰えていく義時が、絶対小栗さん上手くハマるって思ったんです。それを見たい」と小栗への信頼を語った。
要約すると、大河ドラマは主人公が若い時から老いたときまでを描くため、とりわけ晩年の義時のイメージが小栗旬さんならハマると確信したそうです。
役者としての技量を買われていることがよく分かります。
松本潤 光る君へ
脚本家の古沢良太さんが松本潤さんを起用した理由について、以下の通り書かれています。
「古沢さんは’16年に松本さんが主演を務めたTBS系の日曜劇場『99・9-刑事専門弁護士-』を見て感銘を受けたそうです。今回の大河で家康役に誰を起用するか考えるにあたって、多くのドラマや映画を見て、思い描いていた“ナイーブで頼りない家康”に当てはまる俳優を探しました。すると、『99・9』で松本さんが変わり者で危なっかしい役をやっていた。その演技を見て、“彼なら家康役を任せても大丈夫だろう”と確信したといいます」(NHK関係者)
要約すると、『99.9-刑事専門弁護士-』にて松本潤さんが演じた深山大翔のイメージが、古沢さんが考える家康像に近かったから。
ナイーブで頼りないお芝居ができる松本潤さんを気に入ったということです。
吉高由里子 光る君へ
脚本家の大石静さんによると
「その時もすごく思っていたんですけど、控えめな感じと奔放な感じ、頼りない感じとすごく意思のある感じが1人の中にものすごく同居していて、珍しいなと。女優さんって1つの色になる方が多いんですけど、そういう色んな顔になるところが本当に素敵だなと思ってまたご一緒したいなと思っていた」
その時とは、2020年日本テレビ系ドラマ「知らなくていいコト」で共演した際のこと。
要約すると、色々な顔を持っていることが起用した理由といわれています。
まとめ
2025年放送予定の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。
横浜流星さんが大河ドラマに起用された理由や、歴代の大河ドラマの主演の抜擢された俳優さんの起用理由についても紹介しました。
いずれの場合も、脚本家の先生や制作統括者の意向が強く反映されています。
そして、高い演技力は前提の上で、それぞれの作品と役者さんの個性がハマっているかが重視されているようですね。
以前、「青天を衝け」で主演をされた吉沢亮さんが「大河ドラマは役者としてステータスのようなもの」とおっしゃっていました。
やはり全国区で放送されるドラマであり、視聴者層も幅広いため知名度はアップします。
横浜流星さんの演じる2025年の大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」楽しみですね。