日曜劇場「半沢直樹」のナレーション女性は誰なのか気になっている人が多いです。
結論から先に言うと、元NHK女性アナウンサーの「山根基世(やまねもとよ)」さんです。
おそらく、名前や顔は知らなくても聴けば日本国民のほとんどが知っているのではないでしょうか。
この記事では山根基世さんがどんな人なのか?経歴や代表的なナレーションを担当したドキュメンタリー番組やドラマなどを一挙紹介します。
[quads id=1]
“朗読の山根基世”経歴・プロフィール
本名 | 戸張基世(とばりもとよ) |
出身地 | 香川県高松市 |
生年月日 | 1948年3月22日 |
最終学歴 | 早稲田大学第一文学部英文科卒業 |
活動期間 | 1971年~ |
職歴 | 元NHKアナウンサー⇒フリーへ転身(東京大学客員准教授歴任、女子美術大学特別招聘教授歴任、学校法人 桑沢学園理事歴任、有限責任事業組合「ことばの杜」共同発起人、学校法人 順心広尾学園理事。公益財団法人 文字・活字文化推進機構評議委員、シチズン・オブ・ザ・イヤー 選考委員会委員長、「山根基世の朗読指導者養成講座」講師、「声の力を学ぶ連続講座」主宰、ナレーション、講演活動、講師、社外取締役など。 |
NHK内での経歴 | 1971年入局(大阪~1974年) 1974年~東京 NHK放送センターアナウンス室に異動 1997年局次長級エグゼクティブアナウンサー就任 2005年NHKアナウンス室長就任 2007年退職 |
受賞歴 | 2000年 放送文化基金賞 2008年 前島賞(財団法人 逓信協会) 2009年 徳川夢声市民賞 |
著書 | 女・今を一心に生きる(2001年1月三笠書房) ことばで「私」を育てる(2006年5月講談社) いま、子どもが危ない!(2007年10月五月書房) これで解決!好感度を上げる話し方(2007年12月主婦の友社) 「ことば」ほどおいしいものはない(2010年10月講談社) 感じる漢字 心が解き放たれる言葉(2014年5月自由国民社) この ては あなたの ために(2014年10月評論社) こころの声を「聴く力」(2015年1月潮出版社) 山根基世の朗読読本(2015年4月評論社) きっと きっと まもってあげる(2015年10月評論社) ちっちゃな木のおはなし(2017年評論社) |
主なNHK番組での活躍
- 小さな旅
- 大河ドラマ「太平記」
- 「炎立つ」
- 「葵 徳川三代」
- 連続テレビ小説「天花」
- NHKニュース7
- 紅白歌合戦司会
日本各地のふるさとをめぐる紀行番組「小さな旅」はナレーションベースで進む番組であり、40代以降の方であれば番組のテーマ音楽と山根基世さんの声を懐かしく感じる方もいらっしゃると思います。
大河ドラマや朝の連続テレビ小説などではコマーシャルに「山根基世」というクレジットも表記されているのでお顔はわからなくても名前だけは知っている人も多いです。
また現在でも全報道番組の中で最も視聴率が高い7時のニュース番組「NHKニュース7」を3年間(2000年4月~2003年3月)ニュースリーダー(現在のサブ)として務めておられます。
山根基世のナレーション代表的な民放ドラマ作品
- 日曜劇場「半沢直樹」
- 日曜劇場 「ルーズヴェルト・ゲーム」
山根基世さんのちょっと緊張感のあるニュース向きのナレーションのおかげで、格式の高い印象を受けるナレーション作品といえばやはり、この2つではないでしょうか。
日曜劇場 「半沢直樹」
今さらどんなストーリーか説明する必要もありませんが、池井戸潤さんの小説「半沢直樹シリーズ」のドラマ化した作品で、堺雅人さん演ずる半沢直樹が、勤め先である東京中央銀行を舞台として上司と戦う復讐劇です。(2013年7月7日から9月22日放送)
このドラマのナレーションを務めたのが山根基世さんでした。
ドラマを見た人ならわかると思いますが、山根基世さんのナレーションがあることで単なる民法のTVドラマではなく、映画のような感覚を覚えます。
ドラマの途中や冒頭、前回の内容をさらっと説明するナレーションが入るため単純に分かりやす効果もありますが、
多くの人はかつてシリアスなテーマの番組でも山根基世さんのナレーションを聞いたことがあるせいか、ドラマにハマると何とも言えないドキドキ感を得ました。
2020年7月からスタートする「半沢直樹」でも山根基世さんがナレーションを務めることになっており、またあの緊張感ある雰囲気を体験できるのかと今からワクワクです。
[quads id=1]
日曜劇場「ルーズヴェルト・ゲーム」
2014年4月27日から6月22日まで半沢直樹の後にTBS系日曜劇場枠で放送された池井戸潤さん原作の「ルーズヴェルト・ゲーム」をドラマ化した作品です。
ストーリーの内容は唐沢寿明さん演じる細川 充がヘッドハンティングされた青島製作所の社長に指名され、経営統合を避けるため、経営の立て直しと野球部の存続を守る奮闘劇。
「半沢直樹」と同様、「ルーズヴェルト・ゲーム」でもドラマの各回の冒頭で、山根基世さんのナレーションで前回の振り返りなど簡単なあらすじが紹介されます。
池井戸潤さんの作品は登場人物が多いため、このようにナレーションで都度整理してもらわないと途中から見た人は理解できない部分が出てきてしまうんですよね。
だからこそ山根基世さんのナレーションは必要ですし、他のドラマには無い格式高さを出す演出方法だと思います。
実際にこんな声があります。
半沢直樹初めて見るんだが面白いな…ナレーションがわかりやすくて良い
— もきゅむっく (@mousemosumosu) July 5, 2020
「華麗なる一族」のナレーションは山根基世さんではない
木村拓哉さん主演の2007年1月14日~3月18日まで放送されたTBS系日曜劇場「華麗なる一族」も他のドラマには無いナレーションが入る手法が使われていました。
同枠であるTBS系日曜劇場で2013年の「半沢直樹」2014年の「ルーズヴェルト・ゲーム」のナレーションを務めたのが山根基世さんであることから、「華麗なる一族」のナレーション女性も山根さんだと思っている人が多いです。
しかし、実は「華麗なる一族」のナレーション女性は山根基世さんではなく、倍賞千恵子(ばいしょうちえこ)さんです。
渥美清主演、山田洋次監督作品の映画「男はつらいよ」“寅さん”をご存知の方はお分かりだと思いますが、長年妹のさくら役をされてきた女優さんです。
ちなみに実の姉であり女優の倍賞美津子さんは2013年に放送された「半沢直樹」にて伊勢島ホテル専務取締役、羽根夏子役で悪そうなお芝居が素晴らしかったです。
話を戻しますが、「華麗なる一族」のナレーションの倍賞千恵子さんと山根基世さんの声は、お二人の声を知っている人ならすぐに違うと気付きます。
しかし、「華麗なる一族」も「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」も放送枠が同じ時間帯だったのと、シリアスなドラマでナレーションの入る感じも似ていたため、山根基世さんのナレーションだと勘違いしている人が多いのだと思います。
まとめ
「半沢直樹のナレーション女性!山根基世(やまねもとよ)ってどんな人?」という内容で書いてきました。
私自身、子供の頃半沢直樹のナレーション女性!山根基世(やまねもとよ)ってどんな人?NHKの大河ドラマのナレーションで“山根基世”という名前を見ても、読み方がわからず、ずっと気になっていました。
NHKには優秀なアナウンサーの方がたくさんいらっしゃいますが、その中でも「朗読の加賀美幸子、ニュースの森田美由紀、ナレーションの山根基世」と称されるように、山根基世さんの功績は大きく、NHK初の女性アナウンス室長も務められました。
「半沢直樹」でのナレーションはドラマには欠かせない要素であり、2020年7月からスタートする続編の「半沢直樹」がとても楽しみ実です。