ライブやコンサート、舞台挨拶付きの映画チケットなど郵便局を使って送りたいと思ったとき、一番心配なのはチケットが破損したりせず安全に無事に相手に届くかどうかです。
そこで、初めてチケットを郵送したいと考えている人のために、実際に私が経験した最も安全で確実に相手に届く方法を手順を追って解説したいと思います。
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チケットの郵送で安全といえる条件
まず、郵送で“安全”と言える条件は以下4つです。
- 郵便配達員による手渡し
- チケットの配達状況が確認できる
- チケットの受取りにサイン(受領印)が必要
- 補償制度がある
基本的に郵便物を受け取るには自宅のポストか配達員から直接受け取るの2通りありますよね。
郵便局留めだったり、不在のため再配達扱いになった郵便物を郵便局のゆうゆう窓口に取りに行くという方法もありますが、ここでは除外します。
で、安全といえる第一条件としては必ず郵便配達員による手渡しをしてもらう方法を選んでください。
手渡しであれば相手がサイン(受領印)をしない限り受け取ることはできません。
つまり必ず送った相手に届くということです。
またチケットの配達状況を相手も自分も確認できる方法を選ぶことが重要です。
追跡番号によって配達記録が取られているため、今どこに郵便物があってどんな状況なのかを確認できます。
そして、補償制度がある方法を選ぶことも大切です。
万が一郵送中による事故で郵便物が破損などした場合に金額の上限はありますが、補償されます。
このように安全と言える条件をクリアした郵送方法は以下になります。
書留・簡易書留を使う
チケットを郵送する最も一般的な方法は一般書留(いっぱんかきとめ)・簡易書留(かんいかきとめ)を使う方法です。
一般書留(いっぱんかきとめ)・簡易書留(かんいかきとめ)は郵便物を送る際の“オプションサービス”という位置付けになっています。
オプションサービスなので基本料金にそれぞれ書留料金、簡易書留料金がプラスされます。
ちなみに“しょるい”と読んでしまいがちですが、正しくは書留(かきとめ)、簡易書留(かきとめ)です。
書留と簡易書留の違いは以下です。
書留(一般書留) ヨミ:かきとめ(いっぱんかきとめ)
正式には一般書留と言いますが、郵便局にいって“書留で”といえば、黙っていても一般書留として手続きしてくれます。
書留とは引き受けから配達までの送達過程を記録し、万が一破損したり、不着の場合に実損額を賠償してくれます。
書留の場合は窓口で差し出しの際に損害要償額(最大50万円まで)を申し出ない限り、10万円が限度額になります。
チケットの“実損額”はいくらか?という問題ですが、仮にアイドルのコンサートチケットを50万円で購入していたとしても、券面に記されてる実際のチケットの値段は数千円ですよね?
なので、実損額は50万円ではなく数千円程度になります。
簡易書留 ヨミ:かんいかきとめ
簡易書留とは文字通り書留よりも簡易なわけですが、何が簡易かというと
- 料金が安い(簡易書留320円<書留435円)
- 万が一、破損したり不着の場合の賠償額の限度額が原則5万円
- 配達記録が引き受けと配達のみ
になり、途中経過の記録はありません。
どこの郵便局でいつ引き受けて、いつ配達完了したかという記録です。
書留・簡易書留のデメリット
書留や簡易書留のデメリットはコンビニなどから送れないことです。
書留、簡易書留は郵便局、郵便局内のゆうゆう窓口という場所からしか送ることができません。
つまり、郵便局、ゆうゆう窓口が開いている時間に行ける人じゃないと不便です。
24時間営業しているゆうゆう窓口もあるのですが、新型コロナウイルスの影響により営業時間短縮をしている窓口が多いため、やはり書留・簡易書留を日本全国どこにでもあるコンビニから送れないのはデメリットといえます。
レターパックプラスを使う
チケットを書留・簡易書留以外で安全に確実に送れる方法にレターパックプラス(赤色が目印)を使う方法があります。
レターパックプラスとはA4サイズ、4㎏まで全国一律料金で書類などが送れるサービスで、レターパックプラスという入れ物さえ
コンビニや郵便局のネットショップでも購入すればわざわざ郵便局の窓口などに行かなくてもポストに投函できます。
レターパックプラスは配達員が直接相手に手渡し、受領印をもらうタイプなので書留などと同じく安全な郵送方法です。
またそもそも“速達扱い”なので早く届くというメリットもあります。
レターパックには2種類ある
チケットを安全に郵送するにはレターパックをおすすめしましたが、レターパックには以下2種類あります。
共通している点はサイズ340㎜×248㎜(A4ファイルサイズ)で重量4㎏以内であること。
そして書留・簡易書留と違い郵便窓口だけではなく、コンビニ等郵便物を取り扱っている窓口やポストに投函することができます。
違いは以下表の通りです。
種類 | 色 | 配達方法 | 速達扱い | 厚さ | 料金 |
レターパックライト | 青 | 対面&受領印(署名) | × | 3㎝以内 | 全国一律520円 |
レターパックプラス | 赤 | 郵便受け(ポスト) | 〇 | なし | 全国一律370円 |
レターパックライト
レターパックプラス
レターパックのデメリット
レターパックのデメリットは損害賠償の対象とならないことです。
書留や簡易書留が10万円なり5万円のように損害賠償額の設定があるのに対し、レターパックにはありません。
そのため万が一、郵送中の事故による破損や不着があったとしても補償はされないんです。
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チケットが破損しない梱包をする
書留、簡易書留には破損など万が一のときに補償制度がありますが、原則として送るときに破損しないように万全を方法で梱包することが最重要です。
そこで、チケットが破損しない梱包方法を紹介しておきます。
水濡れ防止!チケットをビニール袋で包む
チケットの郵送中に雨が降っているかもしれません。
よく雨に濡れた郵便物が届くことがありますが、とても困りますよね。そこでチケットを梱包する際は必ずビニール袋で包むことをお勧めします。
今回チケットの大きさが縦6㎝×横18㎝なので、それより大きめのビニールで包みます。
写真で使用しているのは>>シモジマ ヘイコー 透明 OPP袋 クリスタルパック 12×23cm 100枚 S12-23
しっかりセロハンテープで留めます。
折り曲げ防止!厚紙で裏表とも挟む
ビニール袋に入れて包んだら、今度はチケットが折れ曲がらないように両面を厚紙で挟みます。
厚紙はしっかりしたものであれば何でも構いません。
写真ではチキュウグリーティングス MC名札カード MC-4 プリンタ対応 縦200×横105(mm) 50枚入で代用しています。
4か所をセロハンテープで留めます。
チケットが透けて見えない厚手の封筒を使う
主に封筒にも薄っぺらくて中身が透けて見えてしまいそうなタイプと厚手でしっかりしたクラフト紙でできたものがあります。
チケットには購入者の氏名が書かれているケースもあるため、プライバシー保護のために中身が透けて見えないタイプの封筒を使いましょう。
今回使用しているのは>>クラフト封筒 長形3号 A4ヨコ3つ折 テープ付 100枚 KCNE-3
破損防止!チケットより大きい封筒
これは結構気を付けて欲しいポイントですが、チケットよりも一回り以上大きな封筒を使いましょう。
よくチケットと同じくらいの大きさの長形4号(90㎜×205㎜)サイズの封筒を使う人がいますが、仮にチケットがぴったり収まったとしても、受け取った人が封筒をハサミで開けたときに誤ってチケットごと切ってしまうことがあります。
そのため相手のことを考えて、チケットよりも大きい封筒を使用しましょう。
まとめ
チケットを最も安全で確実に相手に届くためには以下の表にある通り、書留か簡易書留かレターパックプラスのどれかを選んで下さい。
チケット1枚程度であれば封筒に入れても重量は25g以内です。
書留と簡易書留の利用は“オプションサービス”に該当し、それぞれ435円、320円です。
ただ、レターパックプラスは速達扱いであるのに対し、書留と簡易書留を“速達”で送りたい場合はさらにプラス速達料金としてそれぞれ2倍の料金がかかります。
そのため、急ぎならばレターパックプラスを利用するのが安くて安全です。
- 急ぎ⇒レターパックプラス
- 急いでない⇒簡易書留
補償制度に関していうと、チケットをしっかり梱包しさえすれば基本的に破損などせず届きます。
なので、チケットを最も安全に届けるということであれば書留ではなく簡易書留で十分だと思います。
書留 | 簡易書留 | レターパックプラス | |
取扱い | 郵便窓口・ゆうゆ窓口 | 郵便窓口・ゆうゆう窓口・コンビニ・ポスト投函 | |
配達方法 | 手渡し&受領印(署名)をもらう | ||
速達扱い | × +435円(基本料金に加算) | × +320円(基本料金に加算) | 〇 |
ポスト投函 | × | × | 〇 |
補償制度 | 損害要償額10万円まで | 損害要償額5万円まで | × |
基本料金 | 84円(定形郵便物25gまで) | 520円 | |
オプションサービス料金 | 435円 | 320円 | |
合計 | 519円 | 404円 |