浅草と東京スカイツリーの間に新しくできた観光スポット「東京ミズマチ」がオープンしました。
東京ミズマチは本所吾妻橋から徒歩4分、東武スカイツリーライン「浅草駅」からリバーウォークを渡って徒歩5分と近隣にある駅からも近く、遊びに行きやすいです。
ところで、東京ミズマチには観光スポットでありながらなぜか、コインランドリーがあります。
これは東京ミズマチが掲げるディスティネーション型水辺空間と大きく関係しています。
この記事ではコインランドリーがある理由とディスティネーション水辺空間についてわかりやすく解説します。
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コインランドリーWASH&FOLD東京ミズマチ店
東京ミズマチには浅草寄りのウエストゾーンと東京スカイツリー寄りのイーストゾーンの2つのエリアに分かれていますが、コインランドリーのWASH&FOLDはウエストゾーンのちょうと真ん中【E04】にあります。
WASH&FOLDは洗濯代行やコインランドリーサービス、クリーニングなど洗濯全般のサービスを提供している店舗で、関東エリアだけでなく東海、関西、中国、九州、東北、北陸など全国に展開しています。
一般的にコインランドリーといえば住宅地やホームセンター内など生活と密着した場所にありますが、観光施設が並ぶような場所にはありません。
しかし、東京ミズマチ店にあるのはある理由が関係しています。
ディスティネーション型水辺空間
東京ミズマチ 歩きやすそうではある pic.twitter.com/73ylEUKkgj
— 地下新駅 (@12by17by) September 7, 2020
東京ミズマチはコンセプトとしてディスティネーション水辺空間と掲げています。
ディスティネーション(destination)とは英語で目的地を意味します。
東京ミズマチは「Live to Trip」といって人や地域文化が行き交い旅するように過ごし、暮らすように旅する、
街を行き来することで地域に根付いた下町の魅力に出会えることを謳っています。
つまり、今までは観光スポットという場所は遠方から観光の目的のために来た人々が楽しめる場所として存在していましたが、そうではなく、観光だけでなく地域住民や就業者、近隣から来る観光客が日常使いとして利用する場所を目指しています。
東京ミズマチにコインランドリーがあるのは近隣から人の流れを呼び込むためです。
ディスティネーション型ホテル
東京ミズマチにもWISE OWL HOSTELS RIVER TOKYOという宿泊施設が開業予定されていますが、ディスティネーション型ホテルという概念があります。
これも本来、ホテルは観光やビジネスなどで訪れるために泊まる施設の一つですが、そうではなく、滞在自体を目的としたホテルのことです。
最近では星野リゾートが提唱していますが、都内など近くに住んでいる人を観光客として呼び込む手段としてホテル内での企画やイベントを開催するなどです。
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まとめ
なぜ観光スポットにコインランドリーがあるのか?謎だった人も多いと思います。
かつては様々な観光スポットが出来ても、ほとんどが外国人観光客や遠方から来る日本人観光客を相手にしていましたが、最近は観光だけでなく、地域住民や就業者、日本人アーバンツーリズム客など、日常使いとしても利用できるスポットが増えています。
東京や大阪など大都市では観光客と日常使いの両方を目的とする人が集まりますが、地方都市ではなかなか難しいことがあります。
そこでその都心の芸術やアミューズメント、ショッピングや飲食を楽しんだり、街並みや文化遺産に触れる、地域のコミュニティに参加するなどその街で過ごすこと自体を観光に変えるという考え方が広まっています。
東京ミズマチもコインランドリーを置くことで絶えず日常使いとして人が集まり続けるスポットを目指しています。