かなとこ雲は恐ろしいと言われる理由と地震の前兆との関係性

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2020年8月31日、かなとこ雲が観測されました。

空高く舞い上がる雲が横に伸びる様子が、まるで金属加工に使用する作業台「金床(かなとこ)」の形に似ていることからこの名が付いています。

異様な光景に見えることから「かなとこ雲は恐ろしい」と言われることもあります。

しかし、いったいなぜ?かなとこ雲が恐ろしいのか理由が分からない人のためにそのワケについて解説したいと思います。

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目次
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かなとこ雲とは

https://twitter.com/ninakosky/status/1300300617429053440

かなとこ雲は積乱雲(せきらんうん)が地球を覆う気体の層(対流圏界面)に到達した際に、それ以上うえに行けず、横に広がる現象を指します。

つまり、積乱雲の変形したものが“かなとこ雲”です。

積乱雲の1種と考えてOKです。

冒頭でもお話したように、横に広がる様が金属加工に使用する道具(作業台)「金床」の形状に似ているため『金床雲(かなとこぐも)』を呼ばれます。

ところで積乱雲とはどういう雲のことかご存知でしょうか?

積乱雲とは上昇気流によって垂直方向に高く昇る雲のことです。

なぜ積乱雲が出来るのか?というと地表付近の高温の空気が上昇し、上空の低温の空気をの温度差によって生じるからです。

なぜ恐ろしいと言われるのか?

では、なぜかなとこ雲が恐ろしいと言われるのか?というと、積乱雲の1つだからです。

積乱雲の下は落雷・雷雨・豪雨・強風・あられやひょうが降ることもあるほど、天気が悪いため、かなとこ雲が出たらその下の天候も一気に悪くなることが予測されるからです。

かなとこ雲が恐ろしいと言われるのはこれが理由です。

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地震との関係性

では、かなとこ雲が出たらそれは地震の予兆ではないのか?と考える人もいると思います。

しかし、かなとこ雲と地震の関係性について科学的根拠はまったくありません。

なぜかと言うと地震云々以前に、気象学において、かなとこ雲は積乱雲であると説明できるからです。

たしかに過去からのパターンを分析した地震の前兆を示す“地震雲”と呼ばれている形状の珍しい雲は存在しています。

竜巻状であったり、帯状、放射状などあるのですが、繰り返しますが、かなとこ雲に関してはこれらの地震雲と呼ばれるものとは全く関係ありません。

積乱雲が地球を覆う気体の層(対流圏界面)に到達した際に、それ以上うえに行けず、横に広がる現象にすぎません。

まとめ

かなとこ雲が恐ろしいのは確かです。

かなとこ雲が出たらその下の天気は荒れることが予想できるため、避難などが勧められています。

しかし、“地震雲”のような地震の前兆などを暗示する未知に対する怖さではなく、気象学的な根拠ある恐ろしさなので、

スピリチュアルな現象でもないということは覚えておくと良いですね。

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