火球が西日本に落下!満月級の明るさって実際どのくらい?

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2020年11月29日、西日本で満月級の明るさを放った火球が目撃されました。

目撃された時刻は29日午前1時34分ごろと深夜で、ドライブレコーダーなどに強い閃光を放って移動する火球の映像がTwitter上で多数上げられています。

今回、目撃された“満月級”の明るさを放った火球について、詳しく解説します。

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目次
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11月29日火球の目撃情報

まずはTwitter上にあがっている火球の目撃情報についていくつかご覧ください。

https://twitter.com/ju428an/status/1332743344082980864

西日本で落下の目撃が多数

実際に目撃された地域は、四国、近畿、東海、中部地方で具体的には和歌山、大阪、名古屋、岐阜、静岡など前回よりもかなり広範囲で目撃されています。

7月に千葉県習志野市と船橋市に落下した火球(習志野隕石)は東海、関東地方にて目撃されましたが、今回11月29日の火球も平塚で専門家により観測されています。

満月級の明るさとは?

11月29日に目撃された火球は、最後に強い光を放ち、まるで一瞬昼間のような明るさになったとの情報があります。

専門家の話によれば満月級の明るさだったそうで、極めて珍しい火球との見解がありました。

しかし、天体に詳しくない多くの人達からすると“満月級の明るさ”がいったいどのくらいの明るさかわかりせんよね?

もちろん、体感的に満月の明るさは見たことがあると思いますが、天文学的なことはよく知らないと思います。

では満月級の明るさを数値化して説明すると、マイナス12.7等級です。

マイナスとあるので、暗く感じると思いますが、天体の場合はマイナスの数値が大きいほど明るく、太陽の明るさは26.7等級と満月の明るさよりもずっと明るいです。

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火球は金星より明るい流れ星

火球は特に明るい流れ星のことで、要は火球も流れ星の1つなんです。

じゃあ流れ星とはなんだ?というと宇宙空間に漂っている塵(チリ)です。

>>火球と流れ星の違いは何?同じ?明るさや見える時間の長さは関係ある?

その塵が地球の引力に引っ張られたときに摩擦によって発光するのが私たちが見ている“流れ星”です。

その明るさはまちまちなのですが、火球はマイナス4等級よりも明るい流れ星と言われています。

マイナス4等級と同じ明るさを持っているのが金星です。

金星と金星の明るさについて

金星は地球と同じ惑星の1つです。惑星は太陽からの距離でみると、水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星の順になり、金星は太陽から2番目の距離にあります。

地球は世界各国の人が住んでいる環境を見れば、どんなところかわかりますが、金星はどんな場所か知っていますか?

金星はその名の通り金色に輝く星なのですが、実際は厚い硫酸の大気に覆われた地表は高温で気圧が高く、とても人が住めるような環境ではありません。

上空も秒速100mの強風が吹いています。

金星の明るさについていうと、太陽と月を除くと金星より明るい天体はありません。

明るさは肉眼で観察できる時期によって異なりますが、だいたいマイナス4等級~マイナス4.7等級です。

復習になりますが、マイナス4等級よりも明るい流れ星を火球と言います。

火球の明るさ<満月の明るさ

一般的な火球の明るさが金星と同じマイナス4等級であるのに対し、2020年11月29日、西日本で目撃された火球は最大でマイナス12.7等級くらいの明るさに達したのではないか?と言われているため、

どれだけ明るかったかということがわかると思います。

一瞬、空が光って昼間のようになったというのも分かりますね。

まとめ

2020年は火球のニュースが多く、スピリチュアル的な要素や地震の予兆ではないか?など気になる人も多いです。

詳しくは>>火球のスピリチュアル的意味!幸運の予兆だと言われる理由

とても珍しい現象ですが、実は年に数回見られることもあり、規模にもよります。

火球は高度20㎞くらいまで光っていると隕石として残る可能性が高いです。

例えば2020年7月2日の習志野隕石のように火球が落下して隕石になり、またそれが海ではなくマンションの中庭に落ちて発見されるという珍しいケース>>火球!習志野隕石はどこのマンションに落下?場所を特定 もあります。

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