ワーケーションが話題です。
ワーケーションとはWORK(仕事)+VACATION(旅行)の造語で、端的に言えば旅行先で仕事しよう!というものです。
しかし、ツイッター等ネット上の反応はあまりよくありません。
GOTOキャンペーンが東京を除外されている中、果たしてワーケーションは新しい働き方として日本に定着するかまとめてみます。
まずはワーケーションのメリットデメリットから紹介します。
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ワーケーションのメリット
- 転地効果による創造性・生産性の向上
- 働き方の多様性
- 地域振興
ワーケーションのメリットは何といっても朝夕の満員電車からの開放や都会の喧騒から離れて仕事ができるため、創造性や生産性があがると言われています。
心理的な面で負担が減りストレスも溜まりません。
また好きな時間に仕事ができるなど時間的拘束もありません。そのため会社側としてもオフィスを持たなくても良いなどのメリットもあります。
政府が推奨することで多様な働き方の1つとして広く認知されることも期待されています。
ワーケーションは長期休暇を前提としているため、地域での消費に伴い経済振興の効果もあります。
ワーケーションのデメリット
- 休暇と仕事の線引きが難しい
- 業種によって不向き
- 会社側の設備投資が必要
デメリットとしては元来、休暇と仕事は相容れないもの同士のため、何のために休暇を取ったのかわからなくなる点です。
休暇の合間に仕事をするのか、仕事をするために休暇を取ったのか、いずれにしろ多くの時間が仕事に取られてしまうのではないかという不安があります。
そのため管理面においても休暇と仕事の時間をどう分けるか?という線引きが難しくなります。
もし、9時~17時まで仕事という取り決めをしてしまうと、もうそれは在宅勤務でありワーケーションの趣旨からは完全に外れてしまいます。
また業種によって取り入れるのが難しいケースがあります。
例えば顧客情報など機密情報が必要とする仕事の場合、社外に持ち出せない、あるいは接客業などそもそもパソコン等だけでは完結出来ない職種には不向きです。
そして、今回テレワークでも経験したように多くの企業はテレビ会議システムなど、ワーケーションができるための環境づくりが間に合っていません。
ワーケーションに対する賛否両論
ここからはネット上でのワーケーションに対する賛否について意見を紹介します。
「ワーケーション」ということば自体はどうでもいいのですが。
「仕事と休暇を融合しましょう」という方針が、「仕事に休暇要素を入れる」のではなく、「休暇に仕事要素を入れる」ことによって、結局、労働強化にしかならないという方向になりそうなので、そういうことを警戒した方がいいと思います— KAMEI Nobutaka (@jinrui_nikki) July 28, 2020
今回、テレワークを導入した企業に勤めている人の意見に、在宅勤務によってかえって仕事をしている時間が増えたという声が多数あります。
ご指摘の通り、「仕事に休暇要素を入れる」のではなく「休暇に仕事要素を入れる」ことで結局労働強化になってしまうのでは本末転倒ですね。
https://twitter.com/takuyayoshioka/status/1290479086368747520ブロガー、アフィリエイター、ライターなど総じてパソコン1つあれば仕事ができる会社を経営している方やフリーランスの方はワーケーションに向いています。
ただ、これらの仕事をされている方はワーケーションなどという言葉が生まれる前から、カフェや旅先で仕事をしているので政府が推奨している対象ではないかもしれません、
政府としてはいわゆる内勤などコロナ以前は完全に出社する勤務体制だった企業の人達の働き方を変えたいと考えています。
テレワークが出来ている企業であればワーケーションを実施することも不可能ではないですね。
ただ、在宅ならかからない旅費をどう負担するのか?わざわざ地方に行ってもらうために経費を出す経営者がいるのか?難しい問題があります。
まとめ
ワーケーションのメリット・デメリットについて紹介しました。
GOTOキャンペーンのバリエーションの1つのように感じるワーケーション。
正直言えば、GOTOキャンペーンやテレワークよりももっと非現実的な働き方の1つではないでしょうか。
独身者であればまだ良いですが、幼稚園や小学校に通う小さいお子さんがいる家庭で、休暇で長期滞在など現実的ではありません。
在宅でできる仕事を敢えて休暇を取って1人で行っても、出張や短期単身赴任と変わりませんよね。
もちろん否定的な意見ばかり述べても仕方がないのですが、コロナ感染拡大の第2波とも思われる状態のタイミングで、推進する政策かどうかは甚だ疑問です。