さっきまで晴天だったのにも関わらず、急に雲行きが怪しくなり、ゴロゴロと雷の音が鳴り始めたら、パソコンの電源を落とすことをおすすめします。
トレンドにも上がっているように、パソコン(PC)の電源を落とさなかったことで編集中のデータが飛んでしまったり、パソコン自体が故障してしまったりするケースがあります。
この記事ではパソコンなど機械音痴の人のために、なぜ雷が落ちる前にパソコンの電源を落とすべきなのか?その理由について解説します。
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まずやること
雷の音がゴロゴロと聞こえた時に、まず先にやることはパソコンの電源を落とし、コンセントを抜きます。
いきなりコンセントを抜いてはいけません!まず先にパソコン本体の電源を落としてからコンセントを抜きます。
次にもし、インターネットをLANケーブルなど有線で繋いでいるのであれば、LANケーブルも抜いておきます。
無線でネットに繋がっている場合はパソコンのコンセントを抜くだけでOKです。
雷が落ちる前にPC電源を落とすべき理由
なぜ、雷が鳴っているときにパソコンの電源を落とし、コンセントを抜くべきなのか?というと、以下の2つの要因によってパソコンに被害が出る可能性があるからです。
停電
まず、雷によって停電が起こると通電が止まります。
雷による停電は前ぶれがないため、例えばパソコンによって仕事をしているときに急に停電になると、電源が落ち、データが飛んでしまうだけでなくハードディスクを傷つけることがあります。
雷サージ
あまり聞きなれい言葉ですが、雷サージとは雷によって電柱や電線など高いところにあるものに、一時的に発生する過電圧・過電流のことです。
落雷はだいたい3000~4000Vの高電圧が瞬間的に流れると言われています。
雷サージによって電話線やアンテナなどを伝い、室内の家電に大きな電圧や電流によって負荷がかかり故障の原因になるんです。
最悪発火に至ることもあるので注意です。
おそらくパソコンを日常的に使用している方の場合、付けっ放しにしていることが多いと思います。
雷が鳴っているからといって必ず雷サージが起こり、パソコンに影響を及ぼすわけではないのですが、どこで起こるかわからないため備えておく必要があります。
雷が落ちなくても被害に遭うことがある
音だけ聞こえてたけど大丈夫!と考える人もいますが、それは間違いです。
雷サージには種類があり、直撃タイプじゃない誘導雷や侵入雷など間接的に過電圧が発生することでパソコンが故障、壊れてしまうこともあります。
雷サージの種類
- 誘導雷・・・電線からコンセントへ侵入する
- 侵入雷・・・大気中から侵入する
- 直撃雷・・・電線に雷が直撃することで侵入
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対策はどうすべき?
では、雷が鳴った時にどうすべきか?という問題があります。
普段からあまりパソコンを使わないのであればたまたま使用しているときに雷が鳴れば電源を落とし、コンセントを抜けば良いのですが、仕事で使用していたり外出中など、都度パソコンのコンセントを抜き差しできる人ばかりではありませんよね。
そういう人のために雷サージ対策としてやっておくと良いのは以下の2つ。
- USP(無停電電源装置)
- 雷サージ対応電源タップ
まず、USP(無停電電源装置)とはUPS (Uninterruptible Power Supply)といって急に停電したときでも、電力が断たれず電力を供給できる装置です。
予めこれを設置しておくと、安定して電源を供給できるため、仮に雷が鳴っている最中でも安心して作業をすることができます。
雷サージ対応電源タップとは雷ガードなどという商品も販売されていますが、「雷サージ吸収素子」(バリスタ)といって過電圧・過電流がパソコンに到達する前に吸収してくれる機械のことです。
ただし、効果があるかどうかの問題は実際にそのときの雷が落ちてみないと判断できないケースがあります。
そのためやらないよりはやっておいた方が良いものという捉え方をされています。
まとめ
おそらく雷の音がなったところで、パソコンの電源を切らない人がほとんどだと思います。
なぜなら第一に誰もが知っている常識ではないことと、近くに雷が落ちるかどうかは予測できず、頻繁に落ちるものではないため「うちは大丈夫!」と考えている人が多いからです。
雷によるデータの消失などを避けるために日頃からまめにパソコン本体のバックアップを取るなどしてくのが良いです。
同一パソコンに保存するよりも外付けハードディスクやUSBなど別の機器に移しておくことで、より安全に大切なデータを保管しておくことが可能です。
取り敢えず、よくわからない方は雷が鳴ったらパソコンの電源を落とし、コンセントやLANケーブルを一時的に抜いておく(有線接続の場合)ことを覚えておくと便利です。