2020年7月2日に東海~関東地方にかけて強い光を放った火球は『習志野隕石』として千葉県習志野市のマンションや船橋市の民家の屋根に落下しました。
しかし、天体に詳しくない人にとって“火球”とは?“彗星”とは?2つの違いを聞かれたとき、はっきりと違いを説明するのは難しいと思います。
そこで、この記事では火球と彗星の違いについて0からでも分かるように簡単に解説します。
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火球と彗星の違い
火球と彗星の違いは火球が塵なのに対して、彗星は太陽の周りを回っている天体です。
- 火球・・・明るい流星(流れ星)=塵
- 彗星・・・太陽系の小天体
火球とは
火球とは流星(流れ星)の中でもとりわけ明るい流星(流れ星)のことです。
そもそも流星(流れ星)とは宇宙空間に漂う塵(チリ)で、地球に引き寄せられたときに摩擦で発光します。
火球と流れ星の違いについては>>火球と流れ星の違いは何?同じ?明るさや見える時間の長さは関係ある?
流星(流れ星)は常に光っているわけではないんですね。
そして火球は絶対等級という明るさの単位が-4等級よりも明るいため、目立つわけです。
しかし、ここで彗星との違いを聞かれたらよく分からないと思います。
その答えをハッキリさせます!
彗星とは
彗星と聞くと“ハレー彗星”などが有名ですが、イメージとして流れ星よりも明るくはっきりと見える感じだと思います。
ズバリ、彗星とは太陽の周りを何十年、何百年かけて回っている天体です。
流星(流れ星)は地球の中に入って来た時に摩擦で光って見えますが、彗星は太陽に近づいてきたほんのわずかな時間に地球から見えているだけです。
彗星は氷や塵からなる中心の「核」と太陽と反対方向に長く伸びる2本の「尾」から出来ています。
太陽に近づくと電気を帯びたガスで出来た青系の“イオンの尾”と塵が光ってできた黄色系の“塵の尾”の2つが見えます。
ハレー彗星
彗星は太陽の周りを回ている小さい天体というお話はしましたが、いくつか種類があります。
その中の1つが有名なハレー彗星。
ハレー彗星ってなにか?というと、約76年ごとに地球から見える彗星です。
現在2020年ですが、次に見られるのは2061年なのであと31年後ですね。
まとめ
火球と彗星の違いは以下だということが分かったと思います。
- 火球・・・明るい流星(流れ星)=塵
- 彗星・・・太陽系の小天体
つまり、火球も彗星も夜空を光を放ちながら移動しているようなものだけど、天文学的には全く別物です。
また火球を見ることは稀ですが、流れ星の1種であり流れ星自体は毎年見ることができます。
一方、彗星は毎年見られるようなものではありません。
稀に見えるものにはスピリチュアル的要素を感じますよね。
それについては>>火球のスピリチュアル的意味!幸運の予兆だと言われる理由をご覧ください。