情報番組やバラエティー番組などを見ていると今週の「平均視聴率ランキング」が特集されていることがあります。
人気お笑い番組やトーク番組など常に上位に入るのはわかりますが、それらよりも群を抜いて安定している番組がNHK総合テレビの「ニュース7」です。
1日を通して放送されているすべての報道番組の視聴率の多くが10%台前半なのに対し、NHKニュース7の平均視聴率は常に15%~20%と高視聴率をマークしています。
なぜ、NHKニュース7の視聴率が高いのか?気になっているあなたのために5つの理由について解説します。
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NHKニュース7の視聴率が高い5つの理由
日本全国同時間で放送
まず、北海道から沖縄まで毎日PM7時にNHK総合テレビを付けると必ず放送されているのが「NHKニュース7」です。
ご存知の通りNHKは公共放送。日本テレビやTBS、フジテレビなどの民放各局とはそもそも性質が異なり、地域に関係なく見ることができます。
ただ、NHKで放送されている番組でも本来毎週放送されているレギュラー番組のはずなのに、お休みだったり他の番組の影響を受けて時間帯が変わることもあります。
しかし、NHKニュース7に関してPM6時になったりPM8時になることはありません。
毎日PM7時と決まっています。
副音声による2か国語放送
NHKニュース7は副音声によって英訳されおり、日本語と英語の2か国語放送されています。
そのため国際放送として日本国外にいる人でも見ることができます。
日本でどのようなニュースが報道されているのか?外国人だけでなく国外で仕事をしている日本人の方にとって情報源の1つです。
民放の場合、日本国内でも地方では見られない番組が普通ありますが、公共放送であるNHKニュース7は副音声も放送されているため必然的に視聴する人も多くなります。
ゴールデンタイム(プライムタイム)
よく、深夜枠に放送されていた番組が「ゴールデン進出!」と放送時間帯がPM7時~P11時迄に移行することがあります。
ゴールデンタイム(別名:プライムタイム)とはテレビの視聴者が多い時間帯で日本では毎日PM7時~PM11時迄の間を指します。
そのため、NHKに限らずこの時間帯はそもそもテレビを見る人が多い時間帯であるのと、ニュース番組の性質上、視聴者の年齢層の幅が広いことが挙げられます。
今日のニュースを知りたい人であれば年齢層は問いませんよね。
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夕食の平均時間帯
日本人の夕食をとる平均時間帯って何時くらいか知っていますか?
ある調査によると全体の4割がPM7時台ともっと多く、8割がPM6時~9時に夕食を済ませるそうです。
高齢者から現役で仕事をしてる層、学生、幼児などいわゆる家族全員が揃う時間帯が7時以降であり、ニュース番組は個人の趣味などを選ぶ内容ではないため、平均して視聴する世帯が多いわけです。
特に高齢者の方がいる世帯ほどNHKを視聴しているのは昔から周知の事実です。
子供の頃、夕食時のおじいちゃんやお父さんにNHKにチャンネルを変えられた嫌な思い出のある人も多いのではないでしょうか。
ストレートニュース
「ストレートニュース」とは何か知っていますか?
ストレートニュースとは報道、スポーツ、天気などの事実を淡々と述べる形態の報道形式を指します。
もっと分かりやすく言うと、アナウンサーが意見を述べません。
私はこう思う!といった個人の意見をもってニュース解説する人がいないんです。
民放の夕方のニュースや報道ステーションなどを見てもらうとわかるのですが、番組内であるニュースを取り上げてアナウンサーや解説委員といった人が意見を述べることがあります。
ひるおび!などのお昼の情報番組などでは政府寄りの意見をするコメンテーターと反政府的な意見をするコメンテーターが出ていたり等、顕著ですよね。
これに対し、NHKニュース7ではアナウンサーが主観を述べることはないんです。
事実を報道するだけなので、番組に対する視聴者の好き嫌いがなく安定的に高視聴率が保てています。
視聴率について簡単にまとめておきます。
視聴率には2つある
- 世帯視聴率・・・テレビのある世帯のうち実際にテレビがついていた割合
- 個人視聴率・・・家族のうち誰が見ていたかの割合
一般的に「この番組の視聴率が良いとか悪い」等というときの“視聴率”は上記のうち世帯視聴率に当たります。
そのため、NHKニュース7の視聴率がPM7時台の中で最も高いというのは、一人で見ているというよりも夫婦や家族といった多人数で見られていることを表しています。
まとめ
- 日本全国同時間で放送
- 副音声による2か国語放送
- ゴールデンタイム(プライムタイム)
- 夕食の平均時間帯
- ストレートニュース
なぜNHKニュース7は安定して高視聴率をキープしているのかについてまとめてきました。
見る人が多い時間帯に誰でも見られる内容であれば、必然的に視聴率は上がります。
またストレートニュースであるのも視聴率が安定する大きな理由です。
やはり偏向報道などと揶揄されるニュース番組などは見る人と見ないひとに分かれます。
ニュースを報道する側が意見を述べないことで、視聴者それぞれがニュースに対して意見を持てばいいスタイルが支持されています。