夏の夕立の後、虹が見えることがありますが、特に二重の虹(ダブルレインボー)を稀に見ることができます。
スピリチュアルの世界ではダブルレインボーは幸運の予兆などと言われますが、単純に滅多にみられない現象だから。
火球(流れ星)と同様です。
この記事ではダブルレインボーが出る科学的な理由についてゲリラ豪雨との関係性とともに紹介します。
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虹が出るしくみ
https://twitter.com/Ema_vt39/status/1293865797513646080まず、虹が出るしくみについて簡単に説明します。
虹とは空気中にある雨粒などの水滴に太陽光が入り込むことで反射し、光の屈折によって赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色に分かれる現象です。
なぜ色々な色に分かれるのか?というと、これは光の波長によって人間の色の見え方が変わるからです。
この7色は可視光線といって人が目で感じることができる光の種類をいいます。
そして虹が出る条件として
- 雨のあとなど空気中に水滴がある
- 季節に関わらず晴れていること
- 太陽の高さが低いとき
などある程度決まっていることも注目しておくべき点で、要は「雨が降った後に晴れている」状態は必須条件になります。
空気中に水滴が無ければ光の屈折は起こらず、また太陽光が差し込まなければそもそも屈折も起こりません。
太陽の高さが低い朝夕、つまり日が昇るときや、沈むなど太陽光が水平線に近い角度ほど照らされる範囲を広いため、大きな虹が見られます。
ダブルレインボー(主虹と副虹)
https://twitter.com/mitty77777/status/1293881197441904646では、滅多に見られないダブルレインボーはどうして出るのか?ですが、端的にいうと太陽光が水滴に入った後の屈折・反射の仕方には2通りあるからです。
屈折・反射の仕方が異なるため2つ見えているんですね。
主虹(しゅにじ・しゅこう)
人間の目に対して太陽から42度の角度にある水滴に入り込み反射・屈折により現れる
■太陽光が水滴に入った後の順番
屈折→反射→屈折
副虹(ふくにじ・ふくこう)
人間の目に対して太陽から51度の角度にある水滴に入り込み反射・屈折により現れる。主虹よりも外側にある。
■太陽光が水滴に入った後の順番
屈折→反射→反射→屈折
副虹は太陽光が水滴に入った後、2回反射され赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色の順番が反転する特徴を持っています。
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ゲリラ豪雨との関係性
https://twitter.com/Kanda_omiyage/status/1293824647318839296私たちが人工的に虹を作ろうと思ったとき、簡単にできる方法が屋外でシャワーを使って水を撒く方法があります。
晴れているときにやれば都度見ることができますよね?
この、空気中に頻繁に水滴がある状態を自然に作り出しているのがゲリラ豪雨です。
さっきまで晴天だったのに突然大雨が降り、空気中に水滴が多く発生し、また晴れる。とりわけ夏の夕方に現れる強い西日が虹を出やすくします。
夏のゲリラ豪雨と虹はとても相性がいい関係性であることがわかります。
まとめ
https://twitter.com/fujimatakuya/status/1293827730857893888虹を見ると「わぁ~幸せな気分になる!」と感動すると思います。
特にダブルレインボーなどはあまり見られない貴重な体験なので、スピリチュアル性を感じる人も多いです。
連日、ゲリラ豪雨によって雷による被害や水害など恐怖を感じる体験をしていると思いますが、副産物として虹が現れることがわかったと思います。
何気なく見ている虹ですが、どうして雨上がりの晴れ間に虹が見えるのかという仕組みを知ることで、次回からはスマホのシャッターチャンスを逃さなくてすみますね。
最もきれいに見える夏の夕立後の東の空を見て準備をしておきましょう!
西に沈む太陽光が東の雨粒を反射、屈折しきれいな虹を見せてくれます。